Thursday, August 10, 2006

序文

基督祭、雪の降り積もる紐育、僕はその街角で目的も無く道を逝く。すれ違う人々は誰もが僕を気に留めない。先が見えない。自分の将来が見えない。来年のこの時期に自分はどこで何をしているのか。ふと気づいた時、そこは曼哈頓西72丁目、ダコタハウス、誰が置いたのだろうか、そこには今日も花束が置いてある。そう、今から23年前、ここで約翰連儂は殺された。そして25年後、僕はここで決して会えない約翰連儂に出会えることを期待してしまう。基督祭という特別な日なのだから。
*stern.star